わたくしは、気違いじみた読売巨人軍、ジャイアンツのファンなのです。ジャイアンツが負けるのをだだひたすらに願う、裏返しの巨人ファンなのです。ですから、今年はかなり嬉しいのです。

 

なぜ、これほど巨人が嫌いになったのだろうか?
まず思い当たるのは江川問題ですね。権力をバックにした横暴さ。渡辺オーナーのあの傲慢なしゃべり方や表情。言うこと聞かなきゃ、「巨人だけ日本プロ野球機構から抜けて別リーグをつくる」 と言う。正当な理由があるなら応援もしたいけど、テメエの我が通らない果ての言いぐさに聞こえるから腹が立つ。


読売という巨大資本をバックにして、翼下の日本テレビでは巨人の試合だけは必ずといっていいほど放送する。殆どの野球ファンは、巨人を見させられる。しょっちゅう見ているから画面を通して、巨人の選手と顔なじみになっちゃう。親しみを覚えちゃう。気がついたら巨人ファン。人間知っている人を応援するよ。これ一種のマインドコントロールなのであります。巨人ファンの皆様、あなたはまんまと読売の策略に引っかかり、マインドコントロールに引きずり込まれているのではないのでしょうか? それにまた、あの金に明かせての選手の獲得、あれで勝てなきゃよっぽどのバカだよ。他球団に行けば4番を打てるヤツが5〜6人はいるんだよ。これで勝てなきゃバカだよネ?ホレ見たことか! バカな試合が沢山だぜ・・・・。


昭和49年から51年までの3年間、プロボウリング協会の幹事長をやったけど、あれは権力の座ではなかった。権力は会長が握っていたね。なんとかして当時の都築会長を引きずり降ろそうと頑張ったけど、気がついたら自分が首になっていましたね。人間、社会的地位なんてもの手にすると、やりたいことが出来なくなる。政治家をみてください、女のことでちょっと失敗しただけで大騒ぎされて首。ほんのちょっとの失言で首になっちゃう。人間片隅で生きていた方がいいですね。自由だもんね。


今、わたくしは株式会社スミの社長です。小さな会社といえども社長は権力者です。でも片隅会社の社長です。これ以上大きくなっちゃいけないのです。片隅の会社であるべきなのです。わたくしぐらい社長らしくない社長はいないと、いつも威張っているのであります。威張って気持ちいいのは自分だけなんですね。本当は自分以外の人にはバカにされているものです。自分がバカだと知らないバカより、自分がバカだと知っているバカの方が利口なバカなのだろうか?


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すみ光保

すみ光保(すみみつやす)

■1935年東京都生まれ。株式会社スミ代表取締役。1967年にライセンスNo.4第1期生プロボウラーとしてデビューする。ボウリングインストラクターライセンスはマスター。
主な著作は、子供とボウリング(ぎょうせい出版)、ボウリング(ぎょうせい出版)、VJボウリング(日本テレビ出版)、NBCJインストラクターマニュアル、ブランズウィック発行マニュアルなど多数。

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