スーパーボウル高松のスタッフ、小池 和久が本年度プロテストに第4位で合格、6月1日に第43期生プロボウラーとしてデビューする。心から“ご愁傷様”と言いたい。合掌。


なぜ、ご愁傷様なのか? いまどきプロボウラーになったからったって食えないヨ、ということです。だいたいプロ全体のトーナメント参加経費が、賞金総額をオーバーしている。こんな赤字トーナメントがプロ協会の現状なのです。プロになるのは簡単でも(宮武には簡単でなかった)例えこのような現状でも、プロとして活躍するのは、これは並大抵のことではないのであります。どんなプロの世界も同じでしょうが、ボウリングのプロ然りなのです。これからが大変なのです。勝とうとするならば。高藤洋輔は、実技合格するも筆記でダメだった。バカな奴だね。しかし来年はプロボウラーとしてデビューする。いいかどうかはわからないけれども。幸いなことに、当ディレクター宮武は落っこった。よしゃーいいのに、齢を省みず、懐を省みず、ただでさえ過去4回も落っこっているにもかかわらずだ・・・・しかし、不幸中の幸い落っこった。これは祝福もの、お祝いしてやらねばネー・・・・まぁ仕方がネーや、ご愁傷様だけど、せっかく苦労してプロになっちゃったんだから小池も、高藤も、宮武も、ごっちゃにしてお祝いスっか・・・・。


  

これでスーパーボウル専属のプロボウラーは今年4名で、来年5名?になります。今回合格した小池。そし中国四国支部長として威張っている?高松の結城。同じく小郡の出羽。さてもう1名は誰か? おわかりでしょうか? これはクイズです。正解の方はハワイにご招待、とはいかないけれど。せっかく3名プラス1名になったのだから、何とかしたいですね! まず小池を、来年高藤をトーナメントで勝たせたい!そのためにはどうしたらいいかを共に考えたい。みなさまよろしく!


次に、プロと一般のお客様との接点をつくっていきたい。常連のお客様は無論ですが、特に一般来場のお客さまとの道筋をつくっていきたいと思うのです。あらゆるプロスポーツの中で、ボウリングはアマチュアとの垣根がないスポーツの筆頭ではないでしょうか? 野球、サッカー、ボクシング・・・・どれもこれも競技者と観衆が、プロとアマが垣根で遮られている。しかし、ボウリングは試合中であろうと何だろうと、お客様と会話ができるし、触れ合えることができる。こんなプロスポーツはほかには無い。実はそこを1番大切にしなければいけない!のに欠落している。常連さんに偏りすぎ? 偏るのはいい。その他のお客様との接点をもとうとしないところに、問題があると思うのです。プロと一般のお客様との道筋ができていない。もっとファンを増やす為には、そこに目を向けなくてはいけないのだと思うのです。大変です。プロとしてトーナメントで活躍もしたいが、現場での仕事はおろそかにできない。特にお客様を最重要視していかなければならない。お客様を大切にしていくことが、自分自身のファンを創ることにつながっていく。上手いだけじゃファンはつかない。たとえプロでなくても、面倒見の良いインストラクターにはファンがいる。プロのライセンスをどう活かすかは、自分の能力次第だ。小池、来年プロ?の高藤にはトーナメントプロとして活躍して欲しいと同時に、ボウリングビジネスのプロでもあって欲しいと思っております。(これは2人だけじゃないヨ)プロになったからって偉くなったわけじゃない。単にひとつの資格を手にしただけのことです。そこをはき違えているヤツが意外と多いので、注意して欲しいと思います。


 

小池は、社交的タイプ。しかし一定量以上の酒が入ると、相手がお巡りさんであろうがぶん殴る危険性があるので注意が必要だ。本質的に優しくしっかりしている男だ? 高藤は、やや人見知りタイプか? しかしちょっとでも分かりあえると、サー大変、信じられない変身ぶりを遂げる。エログロナンセンス男になるので注意が必要だ。しかし女には誠実だ? 2人ともに社交的で、明るく気さくでいい奴らです。お客様にも人気者でしょう。プロになって、より謙虚になり、より真摯になり、より練習に励み、仲間からも、何よりもお客様から愛されるヤツになっていって欲しいと思うのであります。合掌!


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すみ光保

すみ光保(すみみつやす)

■1935年東京都生まれ。株式会社スミ代表取締役。1967年にライセンスNo.4第1期生プロボウラーとしてデビューする。ボウリングインストラクターライセンスはマスター。
主な著作は、子供とボウリング(ぎょうせい出版)、ボウリング(ぎょうせい出版)、VJボウリング(日本テレビ出版)、NBCJインストラクターマニュアル、ブランズウィック発行マニュアルなど多数。

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