以前の日本プロボウリング協会[1972-1991]は、日本プロボウラーズ連盟[JPBF]と、日本ボウリング場協会[BPAJ]の2つの団体で変則的に構成されていた組織でした。


こんな組織でした
■日本プロボウラーズ連盟[JPBF] > プロだけの団体
■日本プロボウリング協会[JPBA] > プロと経営者の団体
■日本ボウリング場協会[BPAJ] > ボウリング場経営者の団体


本来、プロボウリング協会という名称自体文法的に間違いではないか?と思うのです。プロボウリングって何ですか? プロボウリングとは何を指して言うのでしょうか? プロボウラーズならわかるんだけど・・・・。プロのボウリングなんて無いでしょう?


発足から37年間が経ちました日本プロボウリング協会は1967年に設立し、今から13年前の1991年に社団法人格[文部科学省]をとりBPAJから独立して現在に至っています。が、しかし、体質は旧態依然として変化してこなかった。古き良き時代の名残を少なからず引きずったところに、時代遅れの要因があると思うのです。少なくとも昨年度までのプロ協会は、正会員つまりプロボウラーの為の協会とは言えなかった。年間70,000円の年会費。月額で6,000円弱だが、年末に70,000円一括支払いです。わたくしも毎年12月は70,000円会費で憂鬱です。苦しみます。毎月6,000円を口座引き落としにすれば楽になる。70,000円一括して払えないためにプロライセンスを返上しなけれればならない会員を救える。せめて年3回ぐらいの分割にすればどんなに救われるか。これをいくら言っても取り上げない。約1,000名のプロの会費での収入が約7,000万円。そのうち半分以上が人件費で消えるとはこれいかに?プロトーナメントは年々減少している。普通の会社だったら売上げが大幅に落ちれば役員は責任をとらされる。スポンサーはプロ協会に反感を持ちながらも、プロボウラーのために仕方なく持続して下さっている。殆どのスポンサーが業界関係者だからだ。それに甘えている体質。


以前の都築会長は、1967年〜2002年まで約35年間会長に居座った。2代目の石川会長は就任1年で終わり。石川曰く「オレは会長の器じゃねぇ」そのとおり!役員改選時に、現体制をひっくり返そうと何度も試みて失敗。理事会の中に[理事推薦委員会]なるものを組織し、自分たちを中心に推薦して、総会でシャンシャンシャンで終わらせる。立候補すら今までできなかった。これはノンポリ会員の責任なのだが、やり方が汚い。理事や会長になったからって有給じゃないのでそんなにメリットは無い。何故理事にへばりつこうとするのか? 社団法人格の肩書きが欲しいからとしか思えない。会員のため、業界のためでなく肩書きのため? 問題点を羅列したらキリがない。1番悪いのは我々会員。ノンポリ。日本国の縮図みたいなのです。参院で自民党が敗北したように、プロ協会も旧体制をようやくの思いで打ち破り、中山律子新会長のもと、約半数の新しい理事が生まれた。(除く学識経験者) 更に新理事が全ての責任部門の長に就任したのであります。これからか?まだ新しい方針、理念、設計図も示されていないのだが? まだまだ変化の兆しは見えてこない。1年程度はかかるのか?


プロになるためには195以上のAVGを打たねばならない。しかるにプロインストラクターになるには講習会に出るだけでOK。しかも1級、2級、C級、B級、A級と、あり名誉だかなんだか知らないけれどマスターってのがある。古いプロの救い道か?6段階だ。しかもC級からA級に上がるには無試験である。しかし、2級インストラクターを収得するには何故かここだけにテストがある。しかし、テスト合格率は約90%以上。Easy極まりない。いい加減極まりない。C級以上は現役プロボウラーしかチャレンジできない。これもおかしなこと。 ボウリング場にとっていてもいなくても同じようではプロ? 松田秀樹インストラクター委員長から今回は藤村重定になり、どのように良い方向づけがなされるか? トーナメント開発にしても、なんの手もうっていないに等しい。トーナメントは減りこそすれ増えない。吉田健三郎から和田幸二郎 委員長だ。期待したい。トーナメント管理委員長も吉田健三郎から半井清に替わった。


協会の事務局を司る最高責任者、大久保洪基 専務理事も選挙で苦杯をなめた。専務理事制度は現在無くなったが、新しく山本幸治が事務局に入り、来年1月を期して事務局長に就任予定である。 事務局を統括する理事セクションに総務がある。今までは小林万修だったが、今回は中島強だ。経理担当理事も竹田雄二郎から染谷景一郎に移った。期待・・・・。こんなプロ協会の内情を記したって、皆様にとって面白くも何ともないことは承知です。しかし見ていて下さい、こうしてガラス張りにすることによって変化がわかるし、今まで興味がなかったことに少しでも関心を持っていただけることになるかもしれません。我が結城竜弥はプロ協会の代議員となり、中国四国支部の支部長だ。てことで今月はプロ協会の新体制についてです。ご退屈さまでした。


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すみ光保

すみ光保(すみみつやす)

■1935年東京都生まれ。株式会社スミ代表取締役。1967年にライセンスNo.4第1期生プロボウラーとしてデビューする。ボウリングインストラクターライセンスはマスター。
主な著作は、子供とボウリング(ぎょうせい出版)、ボウリング(ぎょうせい出版)、VJボウリング(日本テレビ出版)、NBCJインストラクターマニュアル、ブランズウィック発行マニュアルなど多数。

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