テメエ含めて99%の人間は “自分さえ良ければ” を前提に生きていますね!!
それでいいのだと金持ちはのたまうし、だからダメだと貧乏人は叫ぶ。
こんな図式自体がすでに “自分さえ良ければの裏返し” なのだろう。

 多くの人々は年収や肩書きでその人間の価値判断を気づかずに行っている。
そして、テメエ含めて多くの人たちはそれに対してノンポリだ。
どこかで自己救済して己を救っている。  

人間70を超えると多かれ少なかれ一つや二つの持病を抱えているものだ。
いまわたくしは奇妙奇天烈な持病で、ある大学病院に入院しています。
    “顕微鏡的多発性血管炎。”  

約3年前にも持病、間質性肺炎からの急性薬害性肺炎で2ヶ月同じ病院に入院した。このときは少しお金があったので病室は個室を選択した。
個室最低価格1泊36,000円。今回は寂しい懐ゆえ4人部屋。それでも1日6800円だ。  
  そして今回その差別の多さに気づかされました。
パソコン持ち込みはOKだが、インターネット駄目、しかし個室はOK。
テレビBSは入らないが、個室は入る。消灯後のテレビは駄目だが、個室はOK。
ちらちらし隣が迷惑するからという。
(わたくしの隣にはのべつ幕なしの独り言老人がいるのだが、わたくしは受け入れている・・・) 
携帯電話の扱いも同様である。  

いつも思う最大の疑問は、保険外検査だ。「担当医としてこの検査は望ましいが、保険の適用からは除外されます、如何しますか?」 

つまり金が無けりゃ検査出来ねえよってわけだ。 
これはもしかしたら憲法違反なのかもしれない。  3ヶ月入院の予定と聞かされているが、こちとら元気はいいのだ、これでは仕事から全く断絶させられる。

まさか治療には差別はないだろうとは思うのだが、どこかで疑いの目が持ちあがる。
実際、検査には保険適用かの差別があるからだ。個室は金持ちで、4人部屋は貧乏人。これはいまの世の中を映し出す小さな象徴なのかもしれない。
病状や他への影響度合いで部屋を分けるべきではないか。
ホームレスは入院できるのだろうか?   
大企業は留保金が何兆円もあるというのに業績悪化のもとに派遣や社員は容赦なく首を切られていく。
このいろいろなテメエさえ良ければの大現象。この大差別はナンだ。  

しかし問題はテメエのなかにこそ、そんな差別があるということなのです。
わたくしは先月号で、自分は優しい人間だとのたまわったが、実はわたくしもまた、“自分さえ良ければ”人間だったのだ。
しかしそこからいかにして抜け出せばいいのだろうか・・・?
 <救う、助ける、手をさしのべる、いつくしむ・・・以上の高次元の関係性を、わたくしたちはもっと想像しても良いのではないでしょうか。
(中略)末期症状の現代資本主義に生きているぼくらは、どのみち、いまの階級矛盾から逃れることはできません。>  との辺見 庸の言葉を見つけた。 
絶望なのだろうか?  

そうだ、病室からご挨拶だった。しばらくおとなしくせざるをえませんが、パソコンはスキをみて自由に使えます。相変わらずの意見交換をさせていただきたいと存じます。  

楽しい入院生活です。テレビ見放題。本読み放題。パソコンいじり放題。退屈する暇がありません。  本山ボウルのリーグのみなさま。特にLTBプラス(中学校クラス)のみなさまにはお約束のレッスンが実行できず申し訳ございません。
復帰後には必ず埋め合わせをさせていただきます。それまでリーグを楽しんでいてください。

投稿者プロフィール

すみ光保
すみ光保
1935年11月8日、東京都生まれ。1967年1月にライセンスNo.4の第1期生プロボウラーとしてデビューする。ボウリングインストラクターライセンスはマスター。プロボウリング協会創設メンバーでもあり、プロボウリング協会に貢献した人物。2014年4月逝去。株式会社スミ、初代代表取締役。

主な著作は、子供とボウリング(ぎょうせい出版)、ボウリング(ぎょうせい出版)、ボウリング(日本テレビ出版)、NBCJインストラクターマニュアル、ブランズウィック発行マニュアルなど多数。

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