わたくしと、出羽、結城には一流のトーナメントプレイヤーの可能性がもうない。出羽、結城がどのように思っているかは知らない。身の程知らずで良いけれど・・・・。って先月号で書いちゃった。

ところが何を思ったのか二人は公式トーナメントに出場するための順位戦に、2月28日~3月1日東京ハタボウリングセンターとBIG BOXに出やがったのであります?出ただけでも驚いた。上記のわたくしのコメントが出場の動機ではありません。わたくしの言うことを聞いてくれる輩ではないのです。二人とも・・・・。しかし、更に驚かせてくれたのはその成績なのであります。

結城竜弥
1日目12G
193,243,199(635)197,257,244(698)232,258,188(678)185,216,238(639)
2日目12G
246,217,208(671)238,214,214(666)248,245,230(723)201,268,244(713)
24GameTotal 225.95AVG 総合第5位

出羽正和
1日目12G
237,177,222(636)204,191,237(632)195,163,179(537)246,194,222(662)
2日目12G
226,150,257(633)277,186,208(671)146,257,201(604)268,222,227(717)
24GameTotal 212.16AVG 総合第59位

200名以上のエントリーですから、59位でも出場権を得られるわけです。この順位戦の結果だけで、とやかく言うつもりはありません。問題は本戦です。公式トーナメントです。第1戦は、6月に博多スターレーンで行われるKILINCupです。 第2戦は大阪で行われるイーグルクラシック。これらに勝ててはじめて意味がある。そしてわたくしはその時、うれしさを隠しながら両手をついて言うのです。「早まったことを書いてしまいました。スンマセン」と。

だがしかしだ、1流のトーナメントプレイヤーといわれるためにはそんなもんじゃないのであります。ですからまだわたくしは謝らない。まだ間違ったことを言ったことにはならないのであります。悔しかったらわたくしをして謝らせなければならない・・・・

さて、こんな奇妙な出来事の原因は2月15日に遡る。これは出羽の話。
出羽は昨年度より、日本Brunswick社ボール契約プロとなった。2月15日米国Brunswick社専属プロボウラーであるビリー・オリコフスキーの、[勝つためのボウリング講座] が東京BIG BOXで開催された。その出羽は専属プロボウラーとして招待される。わたくしは講師の1人として当然現場にいる。終了後、契約プロ約12名とディスカッションを行った。みんな熱かった。Brunswickを何とかしようと思うのは当然だけれども、オリコフスキーの理論に酔いしれていたのだ。その中で最も熱かったのが出羽正和だったのであります。

さて、出羽は小郡の現場に戻ってから、早速その実践に取りかかったという。いろいろ試してみたという。そして更に熱は上昇したという。例えホームセンターとはいえ、いままで考えられないスコアをたたいたという。チャレンジマッチでは誰にも負けない。ひょっとしたらオレはまだ現役で戦えるのかもしれない、と思ったのかもしれない。その後、わたくしは北岡義実プロとともに[オリコフスキー日本語版]をひっさげて、博多→大阪→名古屋と講演し、各会場とも好評を博した。出羽は順位戦の帰り大阪会場に再び顔を出す。これ全部自費です。それほどオリコフスキーに熱が入ったってワケ・・・・。話は終わりではない。そこで出羽は一人でも多くのお客さまにオリコフスキーを知っていただきたいという情熱に駆られ、小郡と高松で単独セミナーをブランズウィック主催で開催しようとまでになりました。3月11日に日本ブランズウイックとそのための会議を行いますので、この原稿をお読みの頃には、企画内容も決まっているはずです。

また、4月11日~12日スポルト熊本、14日~15日スポルト茨木、18日~19日スポルト名古屋、21日~22日ブランズウィック八景ボウル、26日~27日スポルト札幌の5会場で、オリコフスキー理論を背景にした「コーチングスクール」を、北岡義実プロとわたくしとで行うこととなった。本当はわたくしの代わりを出羽正和に担当してほしいのだが・・・・。出羽&北岡のダブルスで独自のセミナーをつくりたいと思っているという次第です。是非とも出羽の情熱を感じに、セミナーに参加をしていただきたい。
尚、勉強のために11~12日の熊本を出羽。14~15日の大阪茨木を、小池和久アシスタントでコーチングを開催いたします。本格的にコーティング&最新米国テクニックを学びたい方がいらっしゃいましたらお申し込み下さい。なにせ、すみ光保大先生がメイン講師を務めるセミナーなのです。こんなチャンスはもう二度と来ないかも・・・・?

投稿者プロフィール

すみ光保
すみ光保
1935年11月8日、東京都生まれ。1967年1月にライセンスNo.4の第1期生プロボウラーとしてデビューする。ボウリングインストラクターライセンスはマスター。プロボウリング協会創設メンバーでもあり、プロボウリング協会に貢献した人物。2014年4月逝去。株式会社スミ、初代代表取締役。

主な著作は、子供とボウリング(ぎょうせい出版)、ボウリング(ぎょうせい出版)、ボウリング(日本テレビ出版)、NBCJインストラクターマニュアル、ブランズウィック発行マニュアルなど多数。

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