あの娘、素敵だなぁーって思う・・・・ できたらお話したいなぁーって思う。1日中彼女の事ばかり考えている。仕事も手につかない。朝昼晩、彼女が毎日の第1次関心事だ。1日24時間寝ても覚めても彼女のことばかり。

小春日和のある日、ふとしたキッカケで彼女もわたくしに好意をもっていることを知る。 有頂天だ。お話もできた。ますます彼女が好きになる。幸せ一杯、胸一杯! しかし、デートを重ねるごとに欲望は先に進む。できたら彼女の手ぐらい握りたいなぁーって思う・・・・できればキスぐらいしたいなぁーって思う・・・・許されるならば彼女を抱きたいなぁーって思う・・・・。

そんなある日、彼女とお話しする機会ができた。何回かデートを重ね、キスをし、彼女を抱いた。幸せ一杯、胸一杯! そして、肌を重ね幾日か、幾月か、何年かが過ぎる。ふと気が付くと、第1次関心事だった彼女は、何かしらん第2関心事にズレている。 彼女はオレのもの、という前提に、気づかぬうちにあぐらをかいていたのか? 鮮度が失われたからか? もはや彼女は第1関心事ではない。いまや第1次関心事は仕事だったり、ギャンブルだったり、ひょっとすると、他の女だったりしている。彼女はオレのもの、もう安心だと、無意識に思っているのか?

オトコとオンナ、これは犬と猫ほどの違いがあるような気がする。例えば、性でいえば、前々月号で書いたけどオトコは拡散型、オンナは集中型。無論逆のケース拡散型のオンナも、集中型のオトコも無論いる。オトコを前提に言ってきたが、逆のケースだってあり得ると思う。拡散型のオトコにオンナは苦しまされるように、拡散型のオンナはオトコを悩ませる。人間だもの気が変わるってあるよ。それが当たり前だ!

しかし、地獄だね、こちらは夢中なのに、愛しているっうのに。相手は違う異性に関心が移っているなんて・・・・。しかし、それが人間なのよ。人間ってものなのよ。だから、耐えなければいけないのよ、地獄を・・・・。それが人間ならば、やはり耐えなければいけないのよそんな地獄を・・・・。つまり嫉妬心の克服か? 地獄を受け入れる勇気? 寛容? 彼女が、彼が、他の異性に関心を移したって、それは彼女や彼が悪いのではなく、多くの場合こちらが悪いのではないか? 本当に移り気な相手であっても、それが人間であるという前提で関わること。それが大切ではないかといま思うのであります。それほどわたくしは、傷を負って生きてきたのであります。平たく言えば、振られてきたのであります。地獄を耐えること。それが人間としての自由を認め合うということなのではないか? ここが大切なのである。そう、わからなかったけど、ガキの頃、愛読した[サルトルとボーボワール]との関係。もしかしたら、この2人の関係がペアとしての理想的なあり方かもしれない。だけど、この2人も苦しんだのよ、地獄を体験してきたのよ。

結婚制度なんてそのうち崩壊するよ。結婚制度そのものがまだ歴史的に新しい。こんな無理な制度、もう終わりにしていいよ。もういいよ結婚なんて。娼婦の方が社会的地位が高かった時代も昔にはあったらしい。人間が創った結婚制度だ、人間がぶっ壊したっていいではないか? お互い第1関心事で一生を終わるカップルなんて皆無に近いだろう。無理なんだよ、結婚制度だなんて。そのためには、結婚という前提を刷り込まれているわれわれ自身が、その刷り込みから脱却しなければならないのであります。これが難しい。刷り込まれちゃっているからね。

というようなことで、わたくしは結婚反対論者なのであります。なのに3回も結婚しちゃったのはなぜか? 誰か教えてくれ! あと2回ぐらい結婚してもいいのではないか? 誰かいいオンナを紹介してくれ! 今回はボウリングと無関係だったナ・・・・。

投稿者プロフィール

すみ光保
すみ光保
1935年11月8日、東京都生まれ。1967年1月にライセンスNo.4の第1期生プロボウラーとしてデビューする。ボウリングインストラクターライセンスはマスター。プロボウリング協会創設メンバーでもあり、プロボウリング協会に貢献した人物。2014年4月逝去。株式会社スミ、初代代表取締役。

主な著作は、子供とボウリング(ぎょうせい出版)、ボウリング(ぎょうせい出版)、ボウリング(日本テレビ出版)、NBCJインストラクターマニュアル、ブランズウィック発行マニュアルなど多数。

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