弊社中原正光、小郡スーパーボウルの支配人が本年度プロテストに第4位で合格、デビューを果たした。

中原がプロテストにチャレンジすると川添奨太から聞いて正直わたくしは驚いたのです。
何故って中原とは10年以上つきあっているのに、投げているところを過去見たことがなかったのだから。  
奨太は言う。少々ハートが弱いけれど絶対テスト受かります。で、1発合格。
 
そうして7月21日22日と合格記念トーナメントを小郡スーパーボウルで行った。   
150名以上の参加をいただき大盛況の大会であった。無論川添奨太も加わったが、同じ本年度合格の3人のプロも駆けつけてくれた。
中野麻理子・山上英章・本田博照だ。

この3人の新人が素敵だった。
謙虚、前向き、情熱、フアン重視、礼節、服装、交流、将来性、良いですね、今まで会ってきた新人と明らかに違う。

3人とも各自現場で仕事をやってきているからかも知れないけれど、問題意識が今までの新人と違うような気がするのです。許されるなら3人とも小郡か本山で一緒に仕事をやりたい仲間だ。
まだ未定だがもしかしたら本田は11月より小郡に勤務するかも知れない。  

本田は荒削りだがプレイヤーとしての将来性はあると見た。デビュー戦のシーズントライアルでも北岡に敗れて準優勝となったが、その力強いフィニッシュは魅力的だった。
フィニッシュをより効果的に活かすためにその前段階をどのように工夫し、つなげていくかが課題というのがわたくしが観察しての感想だ。  

山上はおとなしすぎる、これからのプロは力強さが必要だ。
テーマはリフト&ターンリリースをどうするかだ。  

女子サウスポー中野麻理子のボウリングも可能性を大いに秘めている。楽しみだ。

9月9日(日)には森本健太&奨太含めて本山で「中原正光プロデビュー記念」を開催する。13:00と19:30の2シフト。  

さて問題の中原はどうなのか。まずは人間的に非常に優しい素敵な男。
しかし裏を返せばその優しさは気の弱さとイコ-ルするところがある。
この脆弱さを克服しない限りトーナメントプレイヤーとしては苦しいだろう。

本人もその辺りはわかっているらしく、試合は選んで投げるけれど、よりマネージメントを勉強していきたいと言っていた。
しかし支配人としてリーダーシップをとっていくにも気弱ではダメだ。
トーナメントを選んで投げるにせよ気弱さを克服しなければダメだ。

わたくしが良いお手本だ。技術面で言えばアンロード投法のより深い追求だろう。
プレイヤーとしての可能性も大いにある。しかしそれには練習だ。マネージメントとプレイヤー。
この両立は非常に難しい。しかしライセンスを修得したのだ、何とか両立させてほしいと思う。  

ボウリングというスポーツの原型というか、基本は5人チームリーグなのだが、残念ながら現在日本では何処も行われていない。その要因は専門家でなければならないボウリング関係者の全くの不勉強によるところと、悪い時代お客さまに媚びた経営を行い、いや媚びたというより知らないからお客さまの言いなりに経営してきたといった方が的をえている。

そうして本来の基本形を逸脱してきたところにその原因があると思う。しかも時代が経過し、プロを含めて5人チーム体験者がいまやいない。  
ワンボックス(本来はペアレーンという)にボウラーはちょうど5人座れるように設計されているし、1つのボールラックにはちょうどボールが10個乗るようになっているのです。
5人のチームが、相手の5人と3ゲームのリーグを戦う、約2時間半を1500円~2000円で楽しむ。  
自分の番がなかなかまわってこないと言われるボウラーが多いけれど、その時間こそ仲間とのコミュニケーションタイム、社交の場なのだ。飲んだり食ったりしながらリーグは楽しむものなのだ。
試合をしながら飲み食いとは不謹慎。という日本人の古い価値観が根強い。だから日本ではボウリング場のレストランやスナックが成り立たないのだ。
飲んだり食べたりしながら出来るのがボウリングというスポーツなのにあたらその素敵な特質を殺してしまっているのが日本のボウリングなのです。はやくここから脱却したい。  

何とか近いうちに小郡と本山で、5人チームリーグをスタートさせたいと思っている。
中原正光と川添奨太が中心になって我が国の見本となるべきファイブメンリーグを行いたい。
そうだこれはPBA認定リーグにしよう。PBAが認めるリーグにしよう。  

100点にもいかない初心者と、200以上のハイアベボウラーが一緒のチームでいたわり合いながらリーグを戦う、そんなボウリング本来の在り方。他のスポーツには決して見られない初心者と上級者とが一緒のチームで試合する、本当に素敵な風景を見ることができたらこんな嬉しいことはない。  

再度言う。全くの初心者と熟練の選手が一緒のチームで試合を楽しむなんて風景はボウリング以外のスポーツにはまずない。これこそがボウリングだ、これこそがリーグだという見本をつくりたい。中原にしろ、奨太にしろほとんどのすべてのボウラーは5人チーム戦を体験していない。リーグは飲んだり食ったりしながらやるものだという雰囲気を知らない。
それが日常性に位置するリーグだということを知らない。リーグは社交の場であるということを知らない。だからこそ、この楽しいファイブメンリーグをなんとか実現したいと思うのです。

競技は競技であり、アソビとは違うというカテゴリー分類からそろそろ抜け出さねば・・・  近々5人チームリーグを募集したいと思いますので、皆様5人~8人でチームをつくって待っていてください。  

弊社専属プロ川添奨太、中原正光、そして11月より契約予定の本田博照を今後ともよろしく応援いただきたいと存じます。

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投稿者プロフィール

すみ光保
すみ光保
1935年11月8日、東京都生まれ。1967年1月にライセンスNo.4の第1期生プロボウラーとしてデビューする。ボウリングインストラクターライセンスはマスター。プロボウリング協会創設メンバーでもあり、プロボウリング協会に貢献した人物。2014年4月逝去。株式会社スミ、初代代表取締役。

主な著作は、子供とボウリング(ぎょうせい出版)、ボウリング(ぎょうせい出版)、ボウリング(日本テレビ出版)、NBCJインストラクターマニュアル、ブランズウィック発行マニュアルなど多数。